ピングラウト止水工法
防水・止水工事専門のエキスパート集団  ピングラウト協議会
工法紹介

【概要】

-ピングラウト工法とは?-

ピングラウト工法は、1985年に清水建設㈱と武田薬品工業㈱が共同開発した、一液型親水性
ポリウレタン樹脂注入止水工法です。(※現在のメーカーはユープレックス株式会社)

-ピングラウト工法の原理-

ピングラウト工法に用いる一液型親水性ポリウレタン樹脂(商品名:NLペースト)は、水と接触すると
ゆっくり化学反応を起こし、炭酸ガスを発生しながら発泡硬化します。この発泡時の膨張圧力を利用
して、コンクリートのひび割れや打継ぎの不連続面に樹脂を充填して止水するのがピングラウト工法
です。


-ピングラウト工法の特徴-

 ・漏水部の水とゆっくり反応するので、ひび割れ細部まで樹脂を充填できる。

・湿潤状態のコンクリート面との接着性に優れ、また、発泡硬化した樹脂の収縮は極めて少ないので、
肌分かれしたり隙間が生じて再漏水する心配はない。

・耐酸性、耐アルカリ性、耐塩水性および耐熱性等に優れている。

・注入ガン程度の簡単な工具で施工できる。

・2液型のように主剤と硬化剤を混ぜた後の可使時間を考慮する必要がない。

・硬化剤や膨張剤、溶剤などが添加されていないので環境に優しい。

・飲料水施設に使用しても安全性に問題はない。(平成19年11月20日、日本食品分析センターに於いて、
NLペースト0.01%水溶液にて水質基準に関する省令(厚生労働省令第101号・平成15年5月30日)による
水道法に基づく水質基準全50項目を測定し、全項目が水質基準に適合。)

・ホルムアルデヒド放散等級区分 F☆☆☆☆取得済み
(平成20年10月8日、日本ウレタン建材工業会承認)

※注 土木用のNLペースト(S),NLペースト(W)には環状石油系溶剤を使用していますので、
飲料水施設には使用できません。

-工法の適用範囲-

主な適用対象はコンクリートひび割れ部ですが、それ以外にも岩盤・木材・金属・高分子材料などの欠陥部
からの漏水箇所にも使用できます。

《適用対象》

   適 用 内 容 ・ 条 件
 漏水原因 (i)ひびわれ、打継ぎ
(ii)コンクリート豆板、岩盤の空隙などの水密性の弱点部
(iii)パイプ、セパレーターなどのコンクリート貫通部
 適用部位  建築

(i)屋根(押えコンクリート)
(ii)地下の壁、床、天井、底盤
(iii)地上の外壁、開口部周り、天井、バルコニー
(iv)厨房、浴室
(v)水槽、プール、ピット、水圧のある箇所

 土木

(i)トンネル
(ii)ダム
(iii)橋桁

 

-工法の種類-

工法名
漏水の状況
施工内容
連続したひび割れ・打継ぎ
などからの漏水
ひび割れに沿って溝堀し、連続したNLポケットを作り、NLペーストを注入する。
極く微細なひび割れ・打継ぎ部
などからの漏水
コンクリートドリルで孔をあけパイプをセットする。ひび割れをシールしてNLペーストを注入する。
壁・柱・梁・スラブなどの
入隅部分(打継ぎ部)の漏水
入隅部を斫って、NLポケットを作り、NLペーストを注入する。
豆板・貫通パイプなどの
局部的な漏水
漏水箇所を斫り、孔をあけパイプをセットする。パイプからNLペーストを注入する。
屋上や床などの漏水
床面押え層に孔をあけ、NLペーストを注入する。
基礎スラブの集水ピットなど
からの漏水
コンクリート底盤の打継ぎ部にNLポケットを作りNLペーストを注入する。
水量の多い局所的な漏水
仮止めのバルブ付パイプで漏水を調節しながら他の漏水部を止水し、最後にバルブ部も止水する。
WS
セパレーター廻りからの漏水
セパレーター跡にWストッパー器具を取付けNLペーストを注入する。
PW
コンクリート打継ぎ部の止水
コンクリート打継ぎ部に予めNLポケットを設置し、コンクリート打設終了後にNLペーストを注入する。
ひび割れ・打継ぎ・豆板など
からの漏水
高圧注入機とプラグを使用し躯体の奥までNLペーストを圧入する。

 

 ※名称(略)
A~G:ピングラウト工法  WS:Wストッパー工法  PW:PWシステム 
S:スマート止水工法

-標準設計価格概要-

 漏水の状況 工法  単位  設計単価 

 連続したひび割れ・打継ぎ等からの漏水

(NLポケットφ10mm使用)

 A-1  1m当り 22,000
 A-2  1m当り  26,600

 ひび割れ・打継ぎ(0.5mm以上)からの漏水

 B-1  1m当り  11,600
 B-2  1m当り  14,700

 壁・柱・梁、スラブなどの入隅部分の漏水

(NLポケットφ10mm使用) 

 C-1  1m当り  17,500
 C-2  1m当り  29,000
豆板、貫通パイプなどの局部的な漏水   D  1㎡当り  33,000
屋上や床などからの漏水   E  1㎡当り  30,000
 セパレーター部からの漏水  WS  1ヶ所当り   1,800
 コンクリート打継ぎ部の止水(標準タイプ)壁厚600㎜以下  PW  1m 当り  11,300
 コンクリート打継ぎ部の止水(重要構造物タイプ)
重要な条件又は壁厚600㎜以上
 PW  1m 当り  16,800

 

ピングラウト工法施工条件・備考

①施工規模・数量・形状・漏水状況(湧水量の多・少)等により、本体価格と異なることがあります。

②標準施工数量以下又は小規模補修等は実費精算となります。

③施工地域により、労務費が異なることがあります。

④出張工事・夜間作業等は別途加算となります。

⑤本価格には、足場仮設・養生費等は含まれません。

⑥経済変動および改良などにより、価格・仕様を改訂することがあります。

  詳細につきましてはお問合せ下さい。